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[群馬県]JR上越線「12系臨時列車」:RSJP0010

[群馬県]JR上越線「12系臨時列車」:RSJP0010
国鉄EF65形電気機関車

日本有数の温泉地・草津温泉をはじめ、伊香保や四万温泉など癒しの名所が勢揃い!絶景の尾瀬や谷川岳では自然の息吹を感じられます。名物の「焼きまんじゅう」や「下仁田ねぎ」も必見。心と体を満たす群馬県へ、ぜひ足を運んでみてください!

撮影地:JR上越線 津久田〜岩本間
2022-10-15

JR上越線:関東と越後を結ぶ山岳縦断路線

JR上越線(じょうえつせん)は、群馬県の高崎駅から新潟県の宮内駅(長岡市)までを結ぶ、JR東日本が運行する在来線路線です。関東と越後(上越地方)を結ぶことからその名がつけられました。全長は約162.6kmで、群馬県・新潟県の山間部を縦断する路線として、地域の足・物流・観光など多方面に役立っています。

路線の歴史と役割

上越線は1920年代から段階的に開業し、1931年に清水トンネルの開通によって全通しました。このトンネルは、標高が高く積雪の多い三国山脈を貫くもので、日本の鉄道技術にとって大きな成果でした。開業当初から、首都圏と日本海側を結ぶ幹線輸送ルートとして重要視され、戦後も旅客・貨物輸送の要として機能してきました。

しかし1982年に上越新幹線が開業すると、長距離輸送の中心は新幹線に移り、上越線は地域輸送・観光輸送の役割が強まるようになりました。

主な駅と沿線の特色

上越線は山岳地帯や温泉地、農村部を縫うように走っており、沿線の風景は四季折々に美しく変化します。主な駅は以下の通りです:

  • 高崎駅(群馬県):起点。新幹線や八高線、信越本線と接続する北関東の交通拠点。
  • 渋川駅:伊香保温泉の玄関口。観光客が多い。
  • 沼田駅:尾瀬・玉原高原へのアクセス拠点。
  • 水上駅:谷川岳や水上温泉で有名。登山・観光の要所。
  • 越後湯沢駅:新幹線と接続。スキーや温泉で賑わう観光地。
  • 六日町駅、浦佐駅、長岡・宮内駅:新潟県側。魚沼地域の中心都市や農業地帯を通過。

特に水上~越後湯沢間は山岳区間で、冬季は豪雪地帯として知られます。

運行形態と車両

上越線は全区間が非電化区間を含まない電化路線であり、JR東日本の一般型車両(115系・E129系など)を中心に運行されています。

  • 普通列車は高崎~水上間で日中1時間に1本程度、水上以北は本数が少なくなります。
  • 新潟県側(越後湯沢以北)は一部が北越急行線や信越本線と接続し、地域間の移動に使われます。
  • かつて運行されていた急行「ゆけむり」や特急「水上」などは廃止され、現在は観光列車が主な話題となっています。

観光列車と観光資源

上越線は景勝地が多く、観光列車も運行される路線です。代表的なのが:

  • SLぐんま みなかみ(旧:SLみなかみ):C61蒸気機関車が高崎~水上間を走行。鉄道ファンや家族連れに人気。
  • リゾートやまどり(2011〜2022年)などのジョイフルトレイン:団体専用列車などで運用。

沿線には、伊香保温泉、谷川岳、みなかみ温泉、越後湯沢スキー場など、観光資源が豊富で、首都圏からの週末旅行先としても親しまれています。

課題と展望

上越線は山間部を通るため、以下のような課題も抱えています:

  • 豪雪や自然災害による運休リスク
  • 水上以北の利用者減少とダイヤ削減
  • 施設の老朽化対策

一方で、以下のような展望もあります:

  • 観光列車の拡充:SLやイベント列車を活用し、地域振興と観光需要を刺激。
  • 地域輸送の維持・見直し:通学通勤ニーズに合わせた柔軟なダイヤ編成。
  • 鉄道遺産の活用:清水トンネルや古い橋梁など、鉄道文化資源としての活用。

JR上越線は、関東と越後をつなぐ歴史ある山岳路線であり、かつての幹線輸送路から、現在では地域密着型の観光・生活路線として再定義されています。四季の風景と温泉地、そしてSL列車などの魅力を通じて、今なお多くの人々に親しまれている路線です。

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(c)HiLens画像素材 PIXTA –

群馬県の山中に響くEF55機関車牽引列車の汽笛

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(c)HiLens画像素材 PIXTA –

JR上越線の普通列車が雪原の鉄路をゆく

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