撮影地:いすみ鉄道線 大多喜~小谷松間
撮影日:2022-11-18
いすみ鉄道は、里山と沿線地域全体の人々による旅のおもてなしが詰まった温かなローカル鉄道です。菜の花や桜、稲穂や彼岸花など四季折々の美しい車窓風景、歴史ある町並みや自然スポットへのアクセス、そしてレトロ車両や特別列車が、訪れる人を魅了します。
養老渓谷
<見どころ>
豊かな自然美
養老川が長い年月をかけて形作った渓谷で、清流と岩肌、森林が織りなす景観が四季を通じて楽しめます。特に紅葉(11月下旬〜12月上旬)は、千葉県内有数の美しさを誇り、関東の隠れた紅葉スポットとして人気です。
粟又(あわまた)の滝
全長約100m、高さ約30mの「粟又の滝」は、養老渓谷のシンボル的存在。岩肌を流れ落ちる段瀑(だんばく)は美しく、遊歩道から間近で見ることができます。
ハイキング・遊歩道
「滝めぐりコース」:粟又の滝〜小沢又の滝〜出世観音〜中瀬遊歩道と続く人気のコース。1〜2時間の軽登山にも適しており、初心者やファミリーにもおすすめ。
「中瀬遊歩道」:渓谷沿いの森林トレイルで、清流の音と木漏れ日が心地よい。
養老温泉郷
渓谷の周辺には日帰り入浴も可能な温泉宿が点在。「黒湯」と呼ばれる炭酸水素塩泉で、肌がすべすべになると評判。観光のあとに立ち寄るのがおすすめです。
<写真スポット>
- 粟又の滝を正面から撮る展望台
- 遊歩道からの紅葉トンネル
- 渓流と紅葉に囲まれた橋(観音橋など)
<アクセス>
いすみ鉄道 終点:上総中野駅→徒歩またはタクシーで各スポットへ
小湊鐵道 養老渓谷駅→徒歩またはタクシーで各スポットへ
自動車→館山道・市原ICまたは木更津東ICから約40〜60分(県道を経由)
大多喜城
「関東一の剛将」とも称された本多忠勝の足跡を辿るにはぴったりの場所です。城と町が一体となった“城下町観光”が楽しめる、いすみ鉄道沿線でも屈指の歴史ロマンあふれるスポットです。
<見どころ>
城下町の町並み散策
城下には白壁の商家や古民家が立ち並び、どこか懐かしい風情が残っています。食事処やカフェ、土産物屋も点在。
商い資料館(旧藤平酒造)
江戸時代の商人文化や生活道具を紹介する資料館。大多喜駅からも近く、城下町の雰囲気を感じられるスポット。
大多喜高校(旧大多喜城跡)
実は現在の城の本丸跡地には千葉県立大多喜高校が建っており、学校の裏山には当時の土塁・空堀が残っています。
<歴史>
大多喜城は、戦国時代の名将・本多忠勝(徳川四天王の一人)が築いた城として知られています。
彼は徳川家康の関東入国後、房総の統治を任されてこの地に入封し、城郭と城下町の整備を行いました。
かつての大多喜城は、三重の堀と土塁を備えた堅固な造りで、房総半島の防衛拠点としても重要な役割を果たしました。現在の城は昭和50年に建てられた模擬天守で、元の遺構とは異なりますが、往時の雰囲気を伝えています。
<アクセス>
いすみ鉄道「大多喜駅」から徒歩約15分。自動車なら圏央道・市原鶴舞ICまたは木更津東ICより約30分。
開館時間:9:00〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
入館料:大人200円、高校・大学生100円、中学生以下無料
ポッポの丘
元は村石養鶏場が運営する鶏卵牧場だった場所が、引退車両の保存展示施設へと転身した私設鉄道博物館。2011年5月にオープン。現在では、いすみ鉄道や銚子電鉄、北陸鉄道などの昭和〜平成車両が約28両並び、入場無料で見学可能。
<見どころ>
展示車両が間近に!
国鉄ヨ5000形緩急車や113系、ブルートレイン車両など、懐かしの車両が屋外展示され、内部に入れるものも多数。
車両カフェ「TKG」
保存車両をカフェスペースとして利用し、地元産の新鮮卵でつくる卵かけご飯(TKG)は特に人気!牛丼やソフトクリームなども提供。
イベントも充実
103系のヘッドマーク撮影会など、鉄道関連のイベントが定期的に開催。公式SNSで最新情報をチェック。
<アクセス>
いすみ鉄道 上総中川駅から徒歩約30分/国吉駅からタクシー約15分
営業時間:10:00–16:00(火〜木曜休、祝日は営業)
料金:無料(カフェ利用等で駐車料金:車1,000円、バイク500円)
駐車場:約50台(有料)
所在地:千葉県いすみ市作田1298
HP:https://www.popponooka.com/(外部リンク)
運行情報
国吉駅~上総中川駅間の脱線事故の影響により、全線で運転を見合わせています。復旧見込みは2027年秋頃を予定しております。
いすみ鉄道オフィシャルサイト:https://isumirail.co.jp/(外部リンク)