[長野県]しなの鉄道115系電車:RSJP0020
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美しい北アルプスや八ヶ岳を望む絶景が広がり、登山やハイキングに最適な場所。温泉地・白馬や松本の歴史ある城下町、そして安曇野の自然が魅力的。信州そばやリンゴ、野沢菜など地元の美味しい食材も楽しめます。四季折々の自然と文化を感じる長野県で、心癒されるひとときをお過ごしください!
撮影地:しなの鉄道 古間〜黒姫間
撮影日:2024-12-21
しなの鉄道:長野県の足を守る第三セクターの挑戦
しなの鉄道株式会社は、長野県を中心に運行する第三セクター方式の鉄道事業者です。運行路線は大きく分けて2つあり、しなの鉄道線(軽井沢~篠ノ井)と、北しなの線(長野~妙高高原)があります。いずれも旧・JR信越本線の一部であり、JR東日本から経営分離された区間を引き継いで運行しています。
しなの鉄道線は、長野県の東側を東西に横断するように走り、避暑地として有名な軽井沢から、県都・長野市近郊の篠ノ井までを結びます。一方、北しなの線は2015年に北陸新幹線の延伸に合わせて開業し、長野市と新潟県境に近い妙高高原を結んでいます。
設立の背景と第三セクターとしての役割
しなの鉄道は、1997年の長野新幹線(現在の北陸新幹線)開業により、信越本線の軽井沢~篠ノ井間がJRから経営分離されることになったことをきっかけに誕生しました。これにより誕生したのが「しなの鉄道株式会社」で、長野県や沿線自治体などが出資する第三セクターとして地域交通を担っています。
JRに比べて経営資源に乏しいながらも、地元密着のサービスや地域活性化との連携を通じて、公共交通の存続と利便性の向上を両立させています。
車両と運行の特徴
主力車両は、国鉄時代の115系電車をベースにしたもので、地域色豊かな塗装が特徴です。しなの鉄道線では、かつての国鉄長野色や湘南色、また観光向けの「ろくもん」など、目を引く車両が多く走っています。
「ろくもん」は特に注目すべき観光列車で、2014年に登場しました。内装には地元の木材や漆器を活用し、信州の伝統工芸や食文化を取り入れた観光体験ができます。軽井沢~長野間を走行し、車内では信州の食材を使った料理も提供されます。
2020年には自社発注の新製車両「SR1系」が導入されて、サービス向上が図られています。
地域との連携と観光資源
しなの鉄道は、単なる交通機関としてだけでなく、沿線自治体との連携によって観光と地域活性化のツールとしても活用されています。軽井沢や小諸、上田、戸倉上山田温泉など、沿線には観光地や温泉地が点在しており、観光列車「ろくもん」を中心に地域の魅力を発信しています。
また、各駅では地元の高校生が駅の装飾やイベントに関わるなど、地元とのつながりを強く意識した取り組みが行われています。